旅の目的、生レバーのみ。口福と後悔のあいだで揺れるソウル日記

旅行

私はこのためだけに来たんだ

韓国に行ってきましたー!
なにぶん、べち(私)もべちこ(妻)も人混みが苦手なので、GWにぶち当たる少し前に早めのGWと銘打って行ってきた。

ソウルは約1年ぶり。
韓国での主な目的は、べちこはクリニックで韓国美容を受けるのがメインだが、私べちは違う。私の今回のプライオリティリスト第1位はそう、こちら

ユッケチャミチの生レバー

生レバーだっ!

本当にこれだけの為に来たと言っても過言ではないし、むしろソウルに着いて3時間足らずで私の今回の旅の目標は終えようとしている。

ちなみにこのユッケチャミチはこの日2店目で、この前に別の店でも生レバーとホルモン焼きを食べている。

ちなみに韓国初メシはこちら。

新村黄牛コプチャン東大門店

一番人気の生盛り合わせ

目の前で無愛想だけど愛に溢れるおじさんが無言でめっちゃ世話してくれる。

ある程度焼けたら、溜まった油を捨ててくれる。そうしたらもうすぐ食べごろ。

気になる味は…

震える。。

うますぎる。

ホルモンを噛んだ歯から旨みを感じる。

臭みもクセもなんもない。

ごま油と唐辛子の入ったタレのどちらかでお好きにどうぞスタイルなんやけど、どっちもうますぎる。ご飯とパイナップルソーダが進むススム。

ちなみにここのお通しは生レバー、生センマイ、少し辛めのスープとサラダ。

サラダには薄く味はついてるけど、ホルモン焼きで濃くなった口をさっぱりしてくれる。

日本語メニューもあるよ

かなりの有名店ではあるが、行ったタイミングが良かったのか、すぐに席につけたし、日本人も少なくて、韓国の食文化に少し溶け込めた気がして、それもまたより料理のおいしさを引き出してくれるようだった。

この次にユッケチャミチが控えていたので、他に追加はしなかったけど、次回訪韓の際にはI’LL BE BACKする。

ちなみにお値段は、2人で大体55,000wonでした!

そうそうこれなのよ

新村黄牛コプチャン東大門店を出た私たちは、そのまま徒歩でユッケチャミチへ。

ちなみに1年前に来た時に、ここの生レバーを食べて感動したので、今回は初日から食べるという予定だけを組んだ。

4ブロックほど歩いて、ちょうどお腹が空いてきたあたりで、ユッケチャミチに到着。

店前では店員のおばちゃんが手を降ってくれていた。招き猫ならぬ招きイモ(おばちゃん)である。

店内に入ると背中を押されるように席に案内された。

取り急ぎチルソンサイダーを注文しようとしたけど、招きおばちゃんがピッとQRコードを指差して、ニコリとこちらに微笑んだ。

さすが韓国、時代の流れに対するフットワークが軽い。

QRコードを読み取り、チルソンサイダーと生レバー、ユッケを注文。

秒でサイダーが届き、乾杯しようとした時にはもう生レバーとユッケがテーブルに運ばれていた。王将もびっくりの提供スピードだ。

日本(古き良き時代参照)と韓国の生レバーの提供方法の1番の違いは、その分厚さだと思う。

日本は薄く切って、玉ねぎや大葉と一緒に塩の入ったごま油につけて食べるけど、韓国は、もう、なんかドーンって感じ。

今さっき厨房で「トントントンッ!ズサァー」ってダイスカットに切って皿に盛り付けたのが容易く想像できちゃうくらいのフレッシュさ。

念願だった。日本ではもちろん食えないし、実に1年ぶり。さっきのお店でもお通しで食べたけど、本当に求めていたのはここの生レバーだったし、期待値も血糖値も爆上がりしている。

いざ、実食!

と天の声が聞こえた気がした。

生レバーを掴むにはどうしても向いてないであろう銀のお箸に苦戦しながらも、一口。

期待値通りの食感と味が全身を駆け巡る。

そうそう、これなんよ。ただいま、ソウル。

人間はカニ以外でこんなにも、うますぎで無言で食いすすめてしまうことはあるんだろうか?ってくらい黙って食い続けた。

もちろんユッケも美味しいけど、ごめん、ユッケは今日の俺にとってはベンチメンバーなんだ。ごめんな。

〜過ぎは、良くないんだぜっ

しばらく食べ進めると、不意にこんな考えが頭をよぎった。

「生レバーって食い過ぎたらどうなる?」

いらぬ考えをしてしまった。

よぎったが最後、調べずにはいられない。

eSIMを繋いだiPhoneを取り出し、Perplexityに話しかけた。

「生レバー食べすぎるとどうなる?」

以下回答

  • ビタミンAの過剰摂取による健康障害
    レバーはビタミンAを非常に多く含むため、食べ過ぎると「ビタミンA過剰症」になる恐れがあります。ビタミンAは脂溶性ビタミンで体内に蓄積されやすく、過剰になると頭痛や吐き気、めまい、皮膚の異常などの症状が出ることがあります。
  • 特に妊娠中の女性はビタミンAの過剰摂取に注意が必要で、胎児への影響も懸念されます。
  • 3. プリン体の多さによる痛風リスク
    レバーはプリン体も多く含み、牛レバー100gあたり約220mg、豚レバーは約285mg、鶏レバーは約310mgと高い値です。
  • プリン体を過剰に摂取すると尿酸値が上がりやすくなり、高尿酸血症や痛風のリスクが増大します。痛風の既往がある人やリスクが高い人は特に注意が必要です
  • レバーは週1~2回、1回あたり20~30g程度の摂取が推奨される。

いや、まって。私死んじゃうじゃん。

週一どころか数時間で少なくとも200gは食べたやん。

iPhoneの回答に戦慄しながら、遠い昔に読んだホッキョクグマの記事を思い出した。

人間がホッキョクグマの肝臓を食べると致死量のビタミンA摂取で死んでしまう。というもの。

自然と箸が止まりかける。。

少しでも自分に言い訳をするためにベンチにいたユッケ君と一緒に来ていたカイワレをつまんで、振り切った天秤のバランスを保とうとしていた。

ちなみにそんな私をみて、べちこは「あーぁ、余計なこと調べちゃったね」と呆れて笑いながら、お通しの牛すじスープを啜っている。

なんだろう。

なんだかお腹が痛くなってきた。(シンプルに食べ過ぎ)

寒気もする。(4月の韓国の夜はまだまだ寒い)

でもほんとにお腹が痛くなってきたので、べちこに韓国語でトイレという言葉を教えてもらい、招きおばちゃんに「화장실?(ファジャンシル?)」と伝えたが、男性の小便器だけの方を指さしたので、首を振りながら、お腹をさすったら、仏のように全てを悟った朗らかな顔で2階を指さしてくれた。

私はこのまま天に召されるんじゃないか。

無事にファジャンシッたあとは、2人でたいらげてお店を出た。

帰り道に寄った明洞でフルーツ100%のスムージーを飲んで、傾いた天秤を元に戻すことに成功したのはいうまでもない。

これで帳消し

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