母からのアドボと、求める味の話

雑談

どうも、minagenブログの中の人、べちです。

私です。

数年前に私、X(当時はTwitter)でこうつぶやいた。

母から送っていただいたアドボ(うちではアドボー)というフィリピン料理。相変わらずめちゃめちゃ美味かったけど、少し味が違う。お礼と共に電話したら「そうそう、ココナツOil入れたの!あっ!アンタ、ココナツ嫌いヤン!次はちゃんとサラダ油で作るネ!」どうやら俺はサラダ油が好きみたいです。

これは140字に収めたエピソードなんだけど、実は裏にもっといろんなことがある。だから今日は、noteだからこそ書ける、時代に逆行した長文で数年前のその背景を書いていこうと思う。


フィリピン料理は「お袋の味」なのだ

べちこと私はスパニッシュ系フィリピン人の母と京都人の父との間に生まれた、いわゆるハーフである。
スパニッシュ系とあえて言ってるのは、響きがいいからだ。

なんかええやん?

フィリピン料理は僕の「お袋の味」であり、特にアドボはその代表格。

アドボとは?
チキンや豚肉を甘辛く煮込んだ料理で、ご飯との相性がとんでもなく良い。
いや、良いなんてもんじゃない。群を抜いて良い。

Chicken adobo

高校時代、弟と二人でアドボをおかずに米を六合(ろくごう)以上食べていた
米六合って何かというと、ざっくり1.8kgくらい。バケツ飯である。


母の「愛」とともに届いたフィリピン料理セット

先日、母の日に電話した時、ぽろっと「お母さんのアドボ食べたいわ〜」と言ってしまった。
それを聞いた母は張り切って、フィリピン料理詰め合わせをクール宅急便で送ってきた。
開けてみると、

  • アドボ(もちろん主役)
  • ゴト(フィリピン版お粥)
  • カルデレータ(トマトベースのシチュー)

が入っていた。
豪華三本立て!まさにフィリピン版「母の味三銃士」!

…ところで、ゴトもカルデレータも知らない?
ですよね。軽く説明しておく。

ゴト

フィリピン版お粥で、生姜・にんにく・ブラックペッパーがたっぷり入っている。
つまり「スパイシーなお粥」。
風邪を引いた時に食べると、食後に身体の芯から熱くなる。
フィリピン版・薬膳粥のちょいジャンキー版といったところか。

カルデレータ

ジャガイモ・豚肉・コーン・豆をトマトベースで煮込んだ料理。
特徴はトマトの皮をあえて残すこと。
口に残るトマトの皮が、なんとも言えない「食べた感」を演出してくれる。


そして、アドボの違和感

アドボは冷凍されていたので、まずはレンジで軽く解凍してから鍋で加熱した。

グツグツ……グツグツ……

この時点で、なんか違う気がする。

グツグツ……グツグツ……

……うん?

いや、気のせいかもしれん。とりあえず食べてみよう。

ご飯をよそい、アドボをのせる。
「いただきます」と手を合わせ、まずひとくち。

あ〜ん、パクッ。

……うん!美味い!でも……
なんか、いつもと違う……?

べちこも気づいたようで、「めっちゃ美味しいけど、なんかいつもと違うね」と言った。

「ガツンとした感じ」が足りない。
アドボって、ご飯が進むように味が濃いのが特徴なんだけど、なんか物足りない。

考えた結果、「あれ?これバターっぽい?」という仮説にたどり着いた。


「ココナツオイル、好きじゃなかったよね?」

母に電話して聞いてみた。

「もしもし!アドボありがとう!めっちゃ美味しかったよ!今回バター入れてみたん?」

すると母は、

「そうそう!ココナツオイル入れたの!健康にいいって妹ちゃんが言ってたから!
…あっ!!アンタ、ココナツ嫌いヤン!!!ごめんネー!次はちゃんとサラダ油で作るネ!」

……どうやら、僕はサラダ油が好きな人間らしい。


健康オタク vs. 求める味

ちなみに、ココナツオイルを推した妹夫婦は超がつく健康オタク
その影響で、母も「健康のために!」とココナツオイルを使ったらしい。

……でもね。

アドボって健康志向で作る料理ちゃうねん!

たとえるなら、こういう感じだ。

1日何も食べてなくて、ようやくハンバーガーショップに着いた。
「よっしゃ、ガッツリ食うぞ!」と思ってたら
ご馳走してくれる人が「大豆ミートのハンバーガー2つ」って注文した。

いや、美味いよ?美味いけど……
「求めてたのはそれじゃない」感がすごい。

フィリピン料理は基本「白ごはんをタクサン食べるためのゴハン」なのだ。
ヘルシーにしちゃ、アカン。

母もそれに気づいたらしく、笑いながら「今度Revengeするよ!」と言っていた。


「求めるものを尊重する」って大事

健康ってすごく大事だし、健康意識の高い人たちって尊敬する。
でも、それを「正解」として押し付けるのは違うと思う。

たとえば、肉フェスの入り口で
「牛や豚の殺処分の写真」を掲げてるヴィーガンの人がいたらどう思うだろう?

「うーん、今それ言う?」ってなるよね。

「今、この人は何を求めているのか?」
それを汲み取ることって、すごく大事だと思う。

今回の教訓はこうだ。

  • 「アドボはヘルシーにしちゃいけない」
  • 「ココナツオイルよりサラダ油がいい」
  • 「求める味って大事」

そして何より、母の料理はやっぱり最高だった。

以上、アドボにまつわる「求める味」の話でした。

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